そろそろ忘れそうな大阪弁

「記憶が頼り」という間違った言語採集。たぶん河内方言風味。

なんば

2008.01.30 Wednesday
そろそろ忘れそうな大阪弁 > ナ行

難波(HLL)ではありません。鴨肉入りの蕎麦でもありません。

畑でばあちゃんもよく育てていたトウモロコシのこと。アクセントはHHH。たぶん「南蛮→なんば」なのでしょう。

そもそも「とうもろこし」という名自体がよくよく考えると「唐唐土」と何かしら重複してそうなのに、南蛮モノ呼ばわりされてしまう扱いが謎です。意地でも渡来品でなくてはならんのか。

例:「なんばの焼いたん、冷蔵庫にあるさかい食べ」
(訳:焼きトウモロコシが冷蔵庫にあるから食べなさい)

こう言われて冷蔵庫を開けると、トウモロコシに砂糖醤油を刷毛で塗りながら焼き上げたものがですね…ばあちゃん、なんで冷やすんな。

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    にわ

    2007.01.14 Sunday
    そろそろ忘れそうな大阪弁 > ナ行

    漢字で書くと「庭」です。アクセントはHH

    たいていの人にとって「にわは庭だろう」でおしまいです。還暦を過ぎた母ですら、「にわ」は標準語の「庭」と同じものを指すと思っています。ここで書くような意味でこの語を使う人は、もうほとんどいないはず。

    祖母によると、にわというのは「玄関にある土間の部分」を指す言葉であって、家屋の前にあるスペースは「にわではない」のだそうです。子供の頃に、そう言われました。

    そうなると自分が「庭」だと思い込んできた家屋前の空間は何と呼べばいいのか。世間で「庭」と呼ばれるあれが「にわではない」とは何事なのか。

    祖母の説明では、

    にわ言うたらな、家入ったとこのコンクリ(LLHL)あるやろ。あれや。家の前のとこは何やてか。そら、かどやがな。にわやあらへん」

    という区別になっていたようです。そういえば、祖母が家の前の部分を「にわ」と呼ぶことは全くありませんでした。

    昔ながらの区別に従って、玄関の土間を想定してにわという言葉を使うとたいていの人が誤解すると思います。一部集落やご家庭でひっそりと「昔からそう呼んできた」として受け継がれている場合などはあるのでしょうが、基本的にはもう通じない言葉。

    ばあちゃんの頭の中のにわ本来のイメージだと思われる「土間が家屋内を貫いてる家」の家屋構造については、機会があれば。

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