そろそろ忘れそうな大阪弁

「記憶が頼り」という間違った言語採集。たぶん河内方言風味。
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〜いで

2007.02.17 Saturday
そろそろ忘れそうな大阪弁 > ア行

この部分だけだと「〜しなくて」辺りに相当、です。前に来るものは業界用語で未然形とか言うんじゃないかと思います。「い」が否定です。たぶん。

この表現、「そろそろ忘れそう」どころか私は日常的によく使っているのですが、どうも同世代の人たちがあまり使わなくなっているように感じるのです。もっと若い人たちの日常会話で頻出しているということもなさそうです。

例:「行かいでか」
(訳:行かないということがあろうか、いやない[=必ず行く])

「*行かなくてか」と訳すのもおかしいよなと思っていたらこうなってしまいました。「行かなくて(どうするの)か」などと補っておけばよいのかもしれません。

例:「そない急(せ)かいでも間に合う」
(訳:そんなに急がなくても間に合う)

など。使えば通じるのですが、これは廃れつつある言い回しなんだろうか。

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    まんまる猫 | 2019/12/28 10:15 PM
    初めまして。とても面白く懐かしい読ませていただいてます。この「いで」で慣れていましたが、山陰方言だと逆の意味なので、鳥取県に嫁いで苦労しました(笑)








     

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