そろそろ忘れそうな大阪弁

「記憶が頼り」という間違った言語採集。たぶん河内方言風味。
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こーすと

2007.01.08 Monday
そろそろ忘れそうな祖母言語

真っ先に書いておきたい言葉。「こーすと」。たぶん感嘆詞です。祖母以外の人間が使っているのを聞いたことがありません。おそらく祖母個人語ではないかと。

アクセントはHLLL。たぶん関東/関西を問わず"coast"をカタカナで発音したときと変わらないんじゃないかと思います。いまどきの若い衆のように尻上がりで「コースト(LLHH)」になるような体系はあまり想定してません。

意味・用途は「えーと」等に相当するものです、たぶん。何か考えごとをするとき、なかなか思い出せないことを思い出そうとするときに、独り言としてつぶやくのです、たぶん。「たぶん」だらけなのは、家族にすら全く伝播しなかったレベルの個人語だったからです。実際に使われているのを聞いている側が、勝手に意味やら用法やらを推測するしかありません。

使用例:「こーすと…いま何しかけててんやろ?」
(訳:えーと…いま何をしようとしてたんだろう?)

いちおう、小さいときに「おばあちゃん、【こーすと】て何?」と尋ねてみたことはあります。よくわからない言葉の謎が解けるのではないかと期待して。

【こーすと】て何やてか。そない言われてもなあ。何ぞ考えごとするとき、【こーすと】言うたら出てきやす(う)なんねん。そんなけのこっちゃ」

という説明が返ってきました。さらに、古い言葉なのか、同世代の知り合いも使う言葉なのかと尋ねてみたら、

「どないやろ。よう知らん」

と、一撃で片づけられたので何かと謎のままになっています。

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